小田原おしりとおなかのクリニック

小田原駅より徒歩3分

肛門の病気disease

痔核(いぼ痔)

いぼ痔(痔核)

肛門疾患の中で最も頻度の高い疾患で症状としては出血、腫れ、出っ張り、痛み、痒みや残便感などが認められます。肛門の3時、8時、11時方向に好発します。

長く息んだり、長時間の座位や腹圧がかかる生活を続けていると、肛門内外の痔核組織がうっ血により腫れて粘膜や肛門上皮、肛門周囲の皮膚が弛んできて出血を繰り返したり、排便時に脱出してくるようになります。

痔核は程度により1度から4度までに分類(Goligher分類)されています。3度以上痔核の患者様に手術をお勧めする事が多いです。痔核の悪化を避けるには、便通をスムーズにする事と長い時間の座位や立位を避ける事をお勧めします。

血栓性外痔核

【血栓性外痔核】

息みや長時間の座位により外痔静脈叢内でうっ血が起こり血まめが形成された状態で、症状は肛門部の出っ張りと痛みや違和感です。

表面の粘膜が切れて出血を起こすこともあります。坐剤による治療で時間とともに吸収されて行きますが、症状が強い場合は血栓切除を行うこともあります。

Goligher分類

【1度痔核】うっ血して肛門内で腫れるが、脱出無し

1度痔核 排便時
排便時
1度痔核 排便後
排便後

【2度痔核】排便時脱出するも、排便後肛門内に戻る

2度痔核 排便時
排便時
2度痔核 排便後
排便後

【3度痔核】排便時脱出して肛門内に戻らないが、指で戻せる

3度痔核 排便時
排便時
3度痔核 排便後
排便後

【4度痔核】常時に脱出していて、指で戻しても肛門内に戻らない状態

4度痔核 排便時
排便時
4度痔核 排便後
排便後

痔核の症状と治療効果

侵襲   痔核からの出血 痔核の脱出

内服薬や軟膏、坐薬 少量の出血であれば効果あり 多くは無効
注射療法(パオスクレ) 比較的多量の出血でも効果あり 多くは無効
硬化療法(ジオン注射) 注射療法よりも効果ある 効果が高いが1〜2割再発する
手術療法 効果が高い 最も効果が高い

スクロールしてください keyboard_double_arrow_right

 

肛門の病気