小田原おしりとおなかのクリニック

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大腸カメラで見つかる病気disease

偽膜性腸炎

長期間抗菌薬を使用したことにより、腸内細菌叢のバランスが崩れて生じる大腸の炎症です。

健康な人の大腸内では、善玉菌や悪玉菌などの腸内細菌が一定のバランスを保って生息しています。しかし抗菌薬を長期間使用すると大腸の善玉菌が減少し、代わりに抗菌薬に耐性のある特定の悪玉菌が異常に増殖してしまいます。これを菌交代現象と呼びます。

悪玉菌の毒素により、大腸粘膜表面に炎症が引き起こされ粘膜が損傷されることで、水溶性の下痢、発熱、腹痛、下血、粘血便などの症状が現れます。

原因となる抗菌薬を中止して整腸剤を使用すると通常改善しますが、改善しない場合には原因となる菌に効く別の抗菌薬を投与することで治療します。

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