胃カメラで見つかる病気disease
胃悪性リンパ腫
胃にできるリンパ腫で、胃内の免疫を担当するリンパ組織から発生する腫瘍です。
胃には食べ物などとともに入ってくる病原体対して適切に対処するために、免疫に関係する細胞が集まってリンパ組織という構造を形成しています。腸管に関連したそれらリンパ球細胞が腫瘍化してしまうことで、悪性リンパ腫が発生します。
胃悪性リンパ腫の原因としてピロリ菌やウイルスなどの病原体による影響があると考えられていますが、まだ完全には解明されていません。
胃のリンパ腫が大きくなると、嘔気や嘔吐などの食べ物の通過障害を起こしたり、貧血や吐血、黒色便、全身のリンパ節の腫大などを来します。
ピロリ菌と関係のあるリンパ腫は、ピロリ菌の除菌で80%以上改善しますが、手術や薬物による治療などが必要になる事もあります。