大腸カメラで見つかる病気disease
直腸潰瘍
大腸の終点である直腸に発生する潰瘍の総称で、さまざまな原因により引き起こされます。
寝たきりの状態の方で突然下血を引き起こす急性出血性直腸潰瘍は、長期臥床により直腸粘膜の血流障害や、様々な基礎疾患を背景とした動脈硬化などの関与が示唆されています。
その他、高度の便秘により硬い便が直腸壁を圧迫する事により、直腸粘膜の血流が障害されることにより潰瘍ができる宿便性潰瘍や、排便時に過度にいきむとことにより直腸が肛門の外に出てしまい、粘膜が傷ついたり血流が悪くなることにより潰瘍ができる孤立性直腸潰瘍症候群、痛み止め(NSAIDs)起因性直腸潰瘍などがあります。